大型トラックドライバーの気ままランニング日誌

広島発、長距離トラック運転手。全国各地にお邪魔して走らせてもらってます。。

愛媛マラソン振り返り③

4回に分けて書こうと思ってた、振り返り。

書いてるうちに思いが止まらなくなり、最後まで一気に書いてしまいました。

少しだけ長くなりますが、お時間許す方は見てやってください。

 

20〜25キロ。

ハーフ折り返しで時計を確認。

1時間54分。

このペースのままで十分なのに、まだまだ脚は残ってるし、気持ち上げようかなと欲が出る。

でももう少し我慢。

30キロまでは抑えようと思いながら走ってると、23キロあたりで後ろから声をかけられる。

 

男性「はてブロの方ですか?」

よ「あ、そうですそうです。よく分かりましたねぇ」

男性「後ろのマークで分かりました」

一瞬、えっと?おいやんさん?いやいやこんなとこ走ってる訳ないし、toshiさん?な訳ないし。

誰だろ?頭の整理に困ってると

男性「はてなのスタッフの方ですか?」

よ「いえいえ、ブログ書いてるランナーです。

えっと、どちら様ですか?」

男性「あ、東京から来た者です、どのくらいで走るんですか?」

よ「そうなんですね、今日初マラソンなんですよー、ブログ書くんでまた見てください」

男性「お名前は?」

よ「よーじと言います」

男性「よーじさんですね、分かりました!それでは、失礼します」

 

そのあと男性はペース上げたのでついて行けず、お別れ。

またブログの方にでも遊びに来てくれると嬉しいな。

そして24キロ過ぎたあたりで左足ふくらはぎがピキッとつりかける。

ヤバいと思いペース落とし、しばらく様子見。

それでも治らずピクピクしだしたので一度止まりストレッチ。

 

ついでに解けてた暇も結ぼうとグローブ取るが、手がかじかんで、思うように締めれない。

時間が気になり、適当に締めて走り出す。

またすぐに緩む。

今度は走るのに支障があるほどガバガバになりまた止まって締める。

わー何やってんだろ。

もう頭の中プチパニック。

そして25キロ通過の1キロラップが6′50。

ヤバいなー、だいぶロスしたなー。

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25〜30キロ。

26キロから無理したら足がまたつる感じだったので少しペース落とす。

5′40

5′33

よし、このペースでゴールまで行けばサブ4は余裕だ。

30キロまで行けば、あとは何とかなると冷静に分析。

そして28キロ、ちょうど折り返して国道に戻ってきたあたりで、左膝に激痛が走る。

なんだこれ?

なんかやな感じ。

一回止まってるので、ここでもまた止まって、屈伸したりマッサージしてみたりして、また走り始める。

100メートルも行かないうちにまた激痛。

やっちまった。

前にやった時と同じ感じ。

そう趙頸靭帯炎。

まさかこのタイミングで起こるとは。

そこからは歩いて走ってまた歩き。

あぁ、何年か前のハーフと一緒だ。

どうしよう、DNFか。

時計を確認。

30キロ通過が2時間40分くらいだったかな。

ここから残りキロ6分で行けばサブ4はまだいける!

もう一回動いてくれ!痛みよ引いてくれ!

気合い入れ直して、また走り出す。

4歩5歩、距離にして5メートルもないかな、すぐに痛くなり、ああ無理だ。

ここで心が折れました。

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ここから先、ゴールまでほぼ歩きました。

途中サブ4のペースランナーに抜かれたり、沿道の声援があるたびに走り出してみるけど、やっぱり無理。

残り約12キロ、歩いて帰るしかなかったです。

時間的には歩いても制限かからない。

こんなんでゴールしてもな、と思い何度もレースやめようかなと思ったけど、歩いてるうちに色んな思いがこみ上げてきて、とりあえずフィニッシュはしよう。笑顔で。

 

ひたすら歩く、歩く。

人生でこんなに歩いた事ないんじゃないかな。

それでも歩いてるうちに、悔しかった、情けなかった気持ちが段々と楽しい気持ちに変わってく。

 

順調に走ってたら寄る予定もなかったエイドにも立ち寄り、坊ちゃん団子、愛媛みかんをいただく。

すごく美味しかった。

36キロあたりの下りで、あぁ行きはここで脚が残ってたらここから勝負とか考えてたよなぁ。

歩いて下りてるよ。

 

途中、ボード掲げてる女性。

「私も走りたかった」

泣きそうになりました。

 

どんな形でもいい、ゴールだけはしようと。

出たくても出れなかった人、走りたくても走れなかった人、沢山いるんだから。

最後の最後まで腕振って、歩き通しました。

 

そして歩くこと2時間、いよいよゴール。

フィニッシュ地点はものすごい数の応援の方々。

 

最後くらいは、走ってゴールしたかったな。

最高の笑顔でゴールしたかったな。

みんながラスト走り抜ける中、歩いてゴール。

5時間の長旅が終わりました。

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ゴール後、両サイドにボランティアの高校生の列、フィニッシュしたランナーみんながハイタッチしてる。

フルを走りきった達成感はなかったので、タッチできませんでした。

 

そのまま歩いてると、フィニッシュタオルをボランティアの高校生が肩にかけてくれ、そこでこみ上げてくるものが。

みんなが笑顔でお疲れ様でしたって。

みんなが笑顔で完走おめでとうございますって。

誰一人、やらされてる感はなく本当にいい笑顔で迎えてくれて。

うるうるして肩にかけてもらったタオルで目元をぬぐいました。

こんなに沢山のボランティアの人達がこんなに寒い中待ってくれてて。

これで泣かない人なんているのかな。

ちゃんと最後まで走れなかった事なんか、もうどうでもよくなってました。

 

最後に記録証をもらい、手荷物受け取り後、広場で完走しましたって写真撮ってもらいました。

そしてさっきまで歩くのは何ともなかった足が、もう歩くのもままならない程痛みだした。

何とか荷物を抱え、更衣室までたどり着き着替えてからは、そのまま帰路へ。

もう少し居たかったけど、予定よりも1時間遅くなったので、すぐに会場を後に。

足は歩けないほど痛いけど、運転は大丈夫。

196号から今治しまなみ海道通って、帰りに来島海峡SA寄って、ご飯食べて無事に広島に帰ってきました。

 

今回、記録上は完走だけど自分の中では完走したとは思ってません。

最後まで走れなかった悔しい気持ちも、もちろんあります。

次は絶対に走り切ってやろうと。

レースだからもちろん記録も大事です。

でも今回初めてフルマラソンに挑戦して、もっと大切な事を学び、もらいました。

 

他の大会にそんなに出てないので、個人的な感想になりますが、ここまで沢山のボランティアの人が一生懸命やってくれる大会を僕は知りません。

人の優しさ、温かさを知った大会でした。

 

愛媛マラソン、いや松山市民、最高です。

最高の笑顔を優しさをありがとう。

この大会が初のフルマラソンで本当に良かったと思います。

 

来年も必ず参加します。

そして来年は笑顔で、最後まで走って、あのフィニッシュゲートをくぐり抜けたい。

そして喜びのハイタッチを。

 

記録

5時間1分33秒(グロス

4時間56分47秒(ネット)

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以上、レポでした。

 

 

 

膝はどうやら膓脛靭帯炎ではなさそうです。

まだ少し痛みますが、以前やった箇所よりもだいぶ下、皿の横の方の痛みだったのでおそらく違うかと。

まあ少しの間は、無理せずぼちぼちやります。

 

今回たくさんのいいね、応援コメントくれた方、ありがとうございました。

ほんといつもパワーもらってます。

ブログ読んでくれた方、ありがとうございました。

これからも、ほぼランニングネタのブログになりますが、たまには見に来てやってください。

皆さま、これからもよろしくお願いします。